慈愛に満ちて


11-4



漢字ふりがな



その後は、私が泣き止んで落ち着くまで待ってくれ、とりあえず玄関から離れてリビングに行くことにした。





『ごめんね、ふわくん…………』


「んは、何回目よ。謝んなくてええて。」


だって、本当に今思い返しても死にたいくらいの事をしてしまった。せめて先にリビングに連れて行けばよかったと思う。


でもこれを言うと不破くんは気にしてないって言うだけだから、心の中に留めた。


『うん……』


「おちついた?」


『……おちついた。……ありがとう。』


「んやあ、それならええんよ!んはは!」


なにか、感謝の気持ちを伝えたい。なにかないか、今度またお礼するが、とりあえず今すぐできること。なんだ、前に不破くんからお願いされたこと……?


あ、

「俺の事、名前で呼んでよ。」



「……?〇〇ちゃんどした?まだなんか落ち着かん?」



『んーん、……みなと、くん。ありがとう、本当に。』


湊くんの目が、大きく見開かれる。

「アッ、エッ、??イヤ、お易い御用ですとも。……エッ、もっ、もっかい、イイスカネェ……」


『みなとくん』


「アッ、……ッスネッーーー……」



あぁーー来てよかったー!!!って深夜にでかい声をだす湊くんに『声でかいよ……』って言いながら、泣いたことと恥ずかしさによって赤くなった顔を、隠した。






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