『え、』「あ、」
ばったり。
もう会うことは無いと思っていた相手に、1週間後に再開した。あの駅で。
会うにしても早くないだろうか。ちょっと気まずい。相手はそう思ってなさそう、にこにこしてる。
「久しぶりやねえ」
『いや全然久々じゃないでしょう……』
思わずつっこんでしまった。
もう会うことなんて、ないと思っていたのに。
色々考えているうちに、不破さんは万遍の笑みでこっちに向かってきた。
「ね、まだ前回より時間早いし、予定ないならちょっと座って喋らん?」
『……いいですよ』
やっぱり、前回の出会い方や話した内容が、私の脳を過ぎって、羞恥心が込み上げる。
だけれど、彼の言うことは私の胸に響いた。
私は彼に感謝していてるのだ。
前回は深夜だったけど、今日はまだ全然人もいる時間帯だ。今日は配信の予定は無いし、あとは家に帰るだけ。少しだけ、話そう。
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はいあげる、なんて言ってコンポタを差し出してきた不破さん。
『いいんですか?』
「前回のお水のお礼よ。飲めるなら貰ってくれるとありがたい。寒いしなあ」と笑いながら言われた。
じゃあ、せっかくならと貰うことにした。
人に奢ってもらうとか、ライバー仲間とご飯も特にいかないから久々な気がする。なんだかちょっと嬉しかった。
「最近ど?甘える人できた?」
『いやまだ1週間ですよ……。まだです。』
「んは、それもそっか」
『でも、』「お?」
『今は、なんとか試行錯誤しようと、頑張る勇気出そうとしてるところです』
「……んは、ええやん〜〜〜」
そう、最近配信で、素の私も少しずつ出そうと、頑張っているところだった。
なんならこの間、「最近ちょっと〇〇ちゃん、緩いというか、甘えたっぽい感じが出てるような気がする。かわいい!」なんて、察知の早い鋭いリスナーもいた。