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潮江文次郎の恩返し


潮江文次郎の恩返し

機織りの子。家に籠って機を織り、麻や絹を栽培時に買取り、週に1度太物屋へ売りに行く。
物心ついた時から機織りの仕事をしていた。拾われ子。2つ上の姉は既に嫁入りし、機織りの師は病に伏せ介護しながらの生活。

小さい畑で農業している。人里離れた場所に住んでおり、訪ねてくる人はほぼゼロだったが、少し家を空けて戻ってきたら知らん野生の男が家に上がり込んで備蓄品貪べてた。ビックリする主に男は金を投げて逃げようとするが、待って!と引き留め、今からお昼ご飯作るつもりで、生米じゃなくてちゃんと炊いたご飯の方がお腹が脹れるからと適当な理由で引き止める。見るからにやせ細った姿に貧しかった頃の生活を思い出した。
ご飯作ってる間に小川で顔を洗うよう勧め、その間にご飯作る。湯気のたつご飯を前にヨダレ垂らす文次郎に自分の料理を食べてくれるかハラハラしつつも、自分はこれから仕事がありますのでこれで。好きなだけ食べてゆっくりしてくださいと席を外しはたを織る。(昼ごはんは作りながらつまんでいるので食べない)
それから数刻はたを織り部屋に戻ると眠る文次郎見つけ布団をかけて畑へ。家に戻ると起きた文次郎が文字を書いており、何を書いているんですか?と興味津々。文次郎が読み書きできることを知り多分位の高い方なんだろうと察して、ここまでの経緯をあえて何も聞かず帰る場所がなければここにいてもいいですよと伝えるも、帰る場所はあるようですぐに出ていくらしい。でももうすぐ日が暮れるし獣も良く出るから泊まって明日の朝出立したらどうかと、採れたてのかぼちゃや魚、山菜を見せて今日の夕飯はかぼちゃの煮付けと塩魚ですと誘われ文次郎欲に勝てず泊まることに。お風呂入って、師の服を纏い、ご飯食べて、広い居間で眠る。主は機織り部屋。
朝になり居間を覗くと文次郎はおらず、紙1枚に風で髪がなびいたような文字が書き残されていたが何書いてるのか分からないのでとりあえず部屋の壁に貼る。ご利益ありそう。

それから数日後に身なりの良い眉目秀麗な男が家を訪ねてくる。姉の知り合いかと思ったがよく見るとあの時備蓄品を貪ってた男で、その節はお世話になりましたとお礼をしに来たらしい。たくさんの食糧と美しい半物を渡されびっくり。それからまたご飯食べたいと言われ、すぐ作りますねともてなす。主が料理作ってる間に文次郎は獣避けの罠を修繕したり雨漏りが酷い天井の修繕。壁に貼られた自分の謝罪文とお礼文を発見し、そんなに私のことが許せませんか!許せませんよね…と自問自答し始めるが、ここで初めて主が文字読めないことを知る。
この山奥で1人で暮らしている事、たまに文次郎のように人が迷い込んで食料や金銭を脅されること、でもみんな空腹で気が立っていて、お腹いっぱいになると何もせず帰っていくこと、だから文次郎もその1人だと思っていたけど、こうして改めてお礼に来たのは貴方だけだったと話し、文次郎は申し訳なさそうに頭を下げる。
ご飯食べ終えて自分は機織りの仕事があるから部屋にこもるが好きなだけいてくれて構いませんよと伝えると文次郎は機織りの音を聞くとよく眠れるらしく、眠りたくてここに来たらしい。おかしな人って思いつつ布団引いてあげて仕事をし、仕事が終わると本当によく眠っている文次郎に不思議な人と毛布かける。そして3ヶ月後に夫婦となる。


文次郎が忍術学園の先生していることは知っているし、長く家を空けることも理解している。家では良夫で進んで家事をするし、時間がある時は文字の読み書きを教えてくれる。愛情深く謙虚な人だと思っていたが、とある理由で急遽忍術学園にお邪魔した時、ギンギンに忍者してる文次郎を知りびっくり。あれは誰なんだ!となる。すごく気になりはするが自分が出ると面子が立たないと思い、学園長に挨拶し、噂の学食を堪能して出門表書いていたら文次郎現れ、来てたら一言声をかけてくれたら良かっただろと言い、先生の仕事忙しそうだったからと答える。家まで送るからここで待っていなさいと言われるも、1人で帰れるよと答え、お仕事頑張ってねと頬の汗拭いてやると背後から生徒の冷やかし声が聞こえお前ら!!と潮江怒る。

沢山のお土産と共に機織りの音で爆睡してる。文次郎が不在の間に彼の友人が家を訪ねて話をしてくれる。雇われ主によってはバチバチにやり合ってるらしい。

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