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タイトル通りベレトスの役目を担っていた誰かのお話。生い立ちも背負う責任も宿命も同じだったが3つの学級を担任しその果てに迎える最後があまりにも残酷だったため天刻の拍動を使い何度も何度もループを繰り返し最前の結末を求めたが皆を救うことが出来ず挫折。病んでしまう。ソティスからはこれが彼らの運命だったと諭されるもそんなわけないと否定。その後も無理に時間を巻き戻すが結局求める未来には到達できず、N回目のループを迎えた時にはソティスの声は聞こえなくなり天刻の拍動も使用不可。何が起こっているのか取り乱し自学級へと向かった先には自分が本来経つべき場所にベレトスが居て、自分の役目は終わったんだと悟ると静かにその場を後にし行く宛てもない誰かは大修道院の一教師としてひっそりとベレトスが向かう未来を見つめている。

何度もループしこの先何が起こるか分かってはいるものの自分が出る幕はないと何も言わずに静かに見守っているが、ベレトスが取り返しのつかない過ちをしかけた時だけ遠回しでヒントを与える。(フレン誘拐事件の手がかりや父親との別れ、教会が隠している裏の顔と闇に蠢くもの達のこと)
教師としての評判はいいがイエリッツァのように周囲の関係には一線引いている。ベレトスがジェラルドと話しているところを見ると寂しく思うが仕方がないと割り切っているらしい。
あくまでも傍観者を貫く気でいるが、ベレトスに必要以上に絡まれた挙句5年後の戦乱も無事巻き込まれ関係者になってしまう。

根負けして大司教猊下の傍で一生を終えるルートもあるとかないとか。
私は貴方だった
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