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「Yes,マスター。」
アルファ様がプロトコルオメガのメンバーから外された。
アルファ様にはマスターに従う様にとだけ伝えられた。
「ようやくミライが私だけのものになっちゃいました」
違うよ、ベータちゃん。
「絶対にどこにも行っちゃダメですよぉ?」
うん、それで正解。
でもね、
「私はベータちゃんに尽くすことはできないよ。」
ベータちゃんは大きく目を見開き、
次の瞬間には何かを見据えたように目を細くした。
「…マスターが呼んでました。
直ぐに向かっちゃってください。」
何だか今にも泣き出しそうな声でベータちゃんは言った。
「はい、ベータちゃん。」
私は対照的に笑みを向けて、その場から立ち去った。
「フェイ・ルーンと接触しろ」
私はYes.と答える術しか知らなかった。
フェイ・ルーンもこの時代の人なんだよね、確か。
「ミライ、」
名前を呼ばれて振り返ればエイナムと、
プロトコルオメガのメンバー4人。
「雷門のところへ行こう
俺たちのリーダーはアルファだけだ」
と、エイナムは言った。
アルファ様を特に慕う5人。
「私も行っていいの?」
私が問えば、勿論、と返された。
エイナムも私と同じ。
アルファ様こそ私たちが従うべきお方。
私はエイナムと共に、
アルファ様がいつプロトコルオメガに戻ってきてもいいよう、
しっかりと土台を作るところから始めようか。
強くなって、アルファ様を迎えよう。
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