に〜ちゃん先輩


「に〜ちゃん先輩。」
「おっ、凛華。久しぶりらな!」
「お久しぶりです。Ra*bitsも放送委員も3Bもあんずの管轄だからほぼほぼ会いませんもんね〜。」
「あんずの管轄……?」
「何でもないです。」


*


「うちの瀬名先輩部活行ってますか?」
「泉ちん?泉ちんは来たり来なかったり来なかったりかなぁ……。」
「あ、はい。」
「凛華もテニス部見に来ればいいだろ〜?斎宮の……、手芸部とか、敬人ちんの弓道部はよく行くんだろ?」
「でも手芸部は衣装のことでだし、弓道部は敬人に生徒会のこと話しに行くだけですし……。」
「あー……、海洋生物部にもあんまり顔出せてないんだっけ?」
「海洋生物部はまぁ、いつでもやってるみたいなとこあるから。奏汰先輩は大抵噴水だし、薫先輩はほぼいないし、颯馬も活動日とか関係無しに亀五郎の世話で部室に出入りしてるし。」
「凛華は部員と仲良しなんだな〜?」
「えっ?」
「少なくとも泉ちんのこと話す時と同じくらい楽しいそうだったぞ〜。」
「……そう見えました?」
「に〜ちゃんの言葉は信じろよ〜?」
「……そうですね。基準が瀬名先輩なのが癪ですが。」
「……おれは凛華には泉ちんが合ってると思ってるぞ。」
「……そっか、私はに〜ちゃん先輩には薫先輩が合ってると思いますよ。」
「……凛華?」
「なんでもないでーす。今度テニス部見に行きますね!」


prev | next


back
top