▽ 5話


「あー、だる」
「もう夕方だぞ」
「シャワー連れてって」
「ったく……」

高原とはキッチンで一発だけして、その後すぐにその余韻に酔いながら寝てしまったためシャワーを浴びていなかった。
山姥切は私を軽々と抱え上げると、服のまま風呂場へと連れていく。
脱ぐと言おうか少し悩んでいるうちにお湯のたまっていない湯船に降ろされ、温度を確かめた上でお湯をかけられた。
意外と甲斐性のあるやつだ。

「脱がせて」

山姥切はため息をついて私の服を脱がせた。
私の裸を見ても勃起しないとはなかなかやる。
湯船のヘリに頭を預けていれば、山姥切に寝るなよと念を押される。
溜まる水面が揺蕩い、私の輪郭を崩す。
担当が来るのは月に一度。
本当に死んじゃうかも。

「はは……」
「何か面白いことでもあったか」

私が沈んで行かないようにか、私の顔を支えて洗い場の床に座り込む山姥切を見る。

「いや、セックス不足で死んだら面白いなって」
「面白くない」

山姥切は身を乗り出すと、私にキスをした。
甲斐性で抱かれるのだろうか。
まあ、いいけど。
溜まり始めた湯からあげられ、湯船に腰掛ける。

「寒くないか」
「あっついくらい」

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