▽ 10
バイクで基地へ戻ろうとしていたが、遠くに火の手が見えて絶句した。
また、また失う。
バイクを走らせ、ヒドラ基地に迫るアベンジャーズの背を追った。
どうしよう。
でも、彼らをやらなきゃ、私は生きる場所を失う。
私は、私に出来ることをしよう。
ハンドルを山の方へと切り、木々の中に身を潜ませる。
急げ。
対赤外線スーツを被り、スコープを覗く。
大丈夫、落ち着け、有効射程範囲内だ。
息を吐き出して戦闘を走るキャプテン・アメリカに照準を合わせた。
首を刎ねれば、ゾンビだって死ぬでしょ。
盾とヘルメットの隙間、後頭部を狙い、引き金を引いた。
その瞬間、何か赤い閃光が走り、私の狙撃を邪魔した。
そして光の束が私に向けられる。
あ、やば。
死に至る傷みはない。
けれど衝撃に意識が遠のいた。
アイアンマンだ。
彼らの、復讐相手。
最悪だ。
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