Walk.34



おおう、デジャヴ。
退院許可が出たのが休日だったため、消太くんに1-Aの寮に顔出してこいと言われ、ホイホイ行ったら扉を開いた瞬間揉みくちゃにされた。

「コトハだけ毎回復帰遅いよぉおおお!!」
「ご、ごめん」

真っ先に飛びついてきた三奈ちゃんを押し退けても次から次へと重石が降ってくる。
みんな元気そうでよかった。

「ん、あれ、焦凍くんは?」
「轟と爆豪は仮免の補講だぜ」

女子の波から切島が引っ張り上げてくれた。
そういえばそっか。

「切島も大怪我だったって聞いたけど、大丈夫なの?」

切島は両手の拳を打ちつけて、大丈夫だといつものように笑った。
ああ、よかった。
切島の中にある強い心が、折れず曲がらず、さらに強くなっているような気がして、私もつられるように笑う。

「さあ!お餅パーティーの時間だ!やれぇ!ウララカ!」
「ん!?」
「了解!」

ふわ、と体が浮いたかと思うと、女子達に担ぎ上げられて、三奈ちゃん透ちゃんコンビに広間のソファへとぶん投げられた。
これでも病み上がりなんですけど!?

「お、お餅パーティー!?」
「復帰祝い!」
「インターン組の無事帰還も併せて!」

私を浮かせた張本人のお茶子ちゃんも響香ちゃんに羽交締めにされてソファに連れてこられた。
お、おう。
私の復帰祝いだけと聞かされていたのかお茶子ちゃんもびっくりした様子で固まった。
その間に梅雨ちゃん、緑谷、切島のインターンメンバー全員がソファに軟禁される。
ほ、本当にみんな何も聞かされてないのね。

「さあ者共!準備だー!」
「おー!」
「おー……?」

ノリノリの女子と若干押され気味の男子達が拳を突き上げた。


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