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引きこもりの優遇
外はサイクロン中は平穏。今日もこの船のやつらはうるさいようだが、そんなものは気にせず私は設計図とにらめっこ。あとちょっとで対策が浮かびそうなのだが、うーむ、浮かばん!そろそろイライラしてきそう。
そんな中控えめにコンコン、とノック音。私に対しての扱いが酷いこの船じゃ、ノックを、しかもこんな丁寧なノックをしてくるやつは一人しかいない。
「何だよトラファルガー!殺されにきたの!?」
「リリー、飯の時間だ」
「え、ご飯?たべる」
ぴょーんと椅子からジャンプしてドアに向かう。扉を開ければそこにはご飯!ついでにトラファルガーがいた。
今日のご飯はパスタです!昨日もパスタです!ずっとパスタです!パスタは神である。
「うっわカルボナーラぁああ!だれ作?だれ作?」
「今日はおれだ」
「上出来だ!食ってやろう!」
トラファルガーは憎き相手だけど、こいつのカルボナーラの味は格別だ。カルボナーラといったらトラファルガー!これ私の中の鉄則。寧ろトラファルガーのカルボナーラ以外食べたくないというかトラファルガーカルボナーラ……わけわかんなくなってきた。つまりカルボナーラおいしい。
「さっきまでサイクロンだったんだが、この部屋は平気そうだな」
「ココは柔な作りしてないから」
「勘弁してくれ、他が柔だとでも言うのか?」
「まさかまさか。お前に沈まれたら困る」
「そうか」
トラファルガーは楽しそうだ。珍しく帽子まで取っちゃって、サイクロンとやらはすごかったんだろうナー。でもコイツ笑ってるなら大丈夫大丈夫。私は研究を続ける。
「さぁ、サッサと出て行け!ここは私のルーム!」
「おれの船だ」
「私の、作った、船!」
「でもおれの船だ」
「うっさいボケナスぅ!レディの部屋に入ってくんな!」
「レディ?」
くつくつと笑うトラファルガーに腹がたったから、フォークを投げつけた。あっさり指で挟んでくれちゃって、あーもうムカつくなぁ!
「悪かった。出てくよ。食べ終わったら部屋の前においてくれ」
「ばーかばーか!ごちそうさま!!ばーか!」
「あぁ」
トラファルガーがドアノブに手をかける。が、あけようとしたところでピタリと止まり、振り向いた。
「暇があれば、ここ以外の柔な作りをなんとかしてくれ」
誰がやるか。
なんて言えるわけないけど、すんなりイエスを答えるのも癪にさわった。
「私の心臓返してくれたらね」
にやりと笑って見せれば、トラファルガーもまた不適に笑い、「ならいい」と残して扉が閉まる。
やっと帰ったか、と安心してカルボナーラに手をつけようとして、ふとおかしいことに気づく。
…私さっき何したよ?
「…あいつフォーク持っていきやがった…!」
許しまじトラファルガー…!
今度からフォークを部屋に置くことにした。
引きこもりの優遇
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そんな中控えめにコンコン、とノック音。私に対しての扱いが酷いこの船じゃ、ノックを、しかもこんな丁寧なノックをしてくるやつは一人しかいない。
「何だよトラファルガー!殺されにきたの!?」
「リリー、飯の時間だ」
「え、ご飯?たべる」
ぴょーんと椅子からジャンプしてドアに向かう。扉を開ければそこにはご飯!ついでにトラファルガーがいた。
今日のご飯はパスタです!昨日もパスタです!ずっとパスタです!パスタは神である。
「うっわカルボナーラぁああ!だれ作?だれ作?」
「今日はおれだ」
「上出来だ!食ってやろう!」
トラファルガーは憎き相手だけど、こいつのカルボナーラの味は格別だ。カルボナーラといったらトラファルガー!これ私の中の鉄則。寧ろトラファルガーのカルボナーラ以外食べたくないというかトラファルガーカルボナーラ……わけわかんなくなってきた。つまりカルボナーラおいしい。
「さっきまでサイクロンだったんだが、この部屋は平気そうだな」
「ココは柔な作りしてないから」
「勘弁してくれ、他が柔だとでも言うのか?」
「まさかまさか。お前に沈まれたら困る」
「そうか」
トラファルガーは楽しそうだ。珍しく帽子まで取っちゃって、サイクロンとやらはすごかったんだろうナー。でもコイツ笑ってるなら大丈夫大丈夫。私は研究を続ける。
「さぁ、サッサと出て行け!ここは私のルーム!」
「おれの船だ」
「私の、作った、船!」
「でもおれの船だ」
「うっさいボケナスぅ!レディの部屋に入ってくんな!」
「レディ?」
くつくつと笑うトラファルガーに腹がたったから、フォークを投げつけた。あっさり指で挟んでくれちゃって、あーもうムカつくなぁ!
「悪かった。出てくよ。食べ終わったら部屋の前においてくれ」
「ばーかばーか!ごちそうさま!!ばーか!」
「あぁ」
トラファルガーがドアノブに手をかける。が、あけようとしたところでピタリと止まり、振り向いた。
「暇があれば、ここ以外の柔な作りをなんとかしてくれ」
誰がやるか。
なんて言えるわけないけど、すんなりイエスを答えるのも癪にさわった。
「私の心臓返してくれたらね」
にやりと笑って見せれば、トラファルガーもまた不適に笑い、「ならいい」と残して扉が閉まる。
やっと帰ったか、と安心してカルボナーラに手をつけようとして、ふとおかしいことに気づく。
…私さっき何したよ?
「…あいつフォーク持っていきやがった…!」
許しまじトラファルガー…!
今度からフォークを部屋に置くことにした。
引きこもりの優遇