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立冬笑いて
「聞いてくださいリヴァイさん!」
「…聞くだけな」
「じゃーん!!りかちゃんの服!!」
「見るの間違いじゃねぇか」
「じゃあ着てください!」
「削ぐぞ」
いつ買ったそんなもん、とつまようじを構えたリヴァイさんにひょえええ!と言いながら退く。でも気分はすごく楽しくて、にこにこ笑っていればリヴァイさんにため息吐かれた。また呆れられてしまったらしい。
この間、約束通りリヴァイさんと買い物に出掛けた。勿論リヴァイさんのものを買いに行くのが目的なのだから、向かった先はデパートのおもちゃ売り場。某動物の人形が住む家とか買ったら喜ぶのかなぁと思ったけど、サイズが違うしお金もなかったから断念。その代わり、おもちゃのちっちゃい食器とか、人形用の服をいくつか買った。人形用の服は女の子服ばかり売ってて、買うのには苦労したなぁ。リヴァイさん、ずっと渋い顔してた。
「臭ぇ…何だそれ」
「マニキュアですよ〜。この間ついでに買ったんです」
「まにゅきゅあ、ってなんだ」
「マニキュアです。爪にするおしゃれ、みたいな?」
「ほう…くだらねぇな…」
くせぇ、ともう一度呟いたリヴァイさんは、寝床にしてるカゴの中からタオルを取ってきて潜った。ハムスターみたい!かわいい!悶えながらデジカメを構えると、ひょこり、とリヴァイさんが顔を出した。デジカメを見て目を見開いてるのがまたかわいい。リヴァイさん、ちょっとそのままで…!
「あぁ!なんで隠れちゃうんですか!!」
「お前が、よからぬ顔をしたからだろう…なんだそれ」
「デジカメです」
「…亀?」
「あっ、や、なんというか…えええ」
タオルから腕だけ出して、リヴァイさんがつまようじでデジカメをつつく。情景を保存する機械ですよ、と言ったら「そうか、亀じゃねぇんだな」と返された。どうしようこの人三十路とか絶対うそだ…小人、ほんとに、かわいい…!
「見せてあげますから、一枚撮らせてください!」
「あ?どうすればいい」
「何もしなくていいから、動かないでください」
「ん」
ぴたり、と止まったのを見て、ぱしゃりとシャッターを切る。フラッシュの光りにびっくりしたらしいリヴァイさんが驚いた顔をしていたけど、飛び退きはしなかったらしい。ちゃんと撮れた。
「こんな感じです」
どうぞ、と今撮った写真をリヴァイさんに見せる。画面を覗き込んだリヴァイさんは、静かにだがとても興味深そうに眺めてた。
なんだか、異文化交流、ってやつみたいだ。
「悪くねぇ…これは、どういう仕組みなんだ?」
「んー、仕組みは私もよく知らないんですけど…このレンズに写してるのは確か」
「そうか…」
まじまじと、リヴァイさんがデジカメを眺める。意外と好奇心旺盛なのかなぁ。男の子だもんね。
なんて、思っていたら「お前の世界の技術は、かなり発達していやがる…」とか言うものだから、あぁそういえば戦う兵士さんだったっけ、と思い出して、ちょっとだけしょんぼりした。なんだ…そういう意味かぁ…。
「おい、暦よ…もう一回できるか?」
「え、いいですよ?」
デジカメを手に撮って、撮影モードに。
…どうせなら、一緒に撮ってみたいなぁ。
ちょいちょい、とリヴァイさんを手招きして、私の右手のひらに立つよう促す。えへへ、手のりリヴァイさーん!と笑えば、親指につまようじが刺された。痛い…やっぱり、明日からまた綿棒を渡すことにしよう…。
「いきますよー」
はい、チーズ!
お馴染みの言葉を言ってシャッターを切れば、不思議そうに首を傾げたリヴァイさんが写ってて、笑った。
- 5 -
「…聞くだけな」
「じゃーん!!りかちゃんの服!!」
「見るの間違いじゃねぇか」
「じゃあ着てください!」
「削ぐぞ」
いつ買ったそんなもん、とつまようじを構えたリヴァイさんにひょえええ!と言いながら退く。でも気分はすごく楽しくて、にこにこ笑っていればリヴァイさんにため息吐かれた。また呆れられてしまったらしい。
この間、約束通りリヴァイさんと買い物に出掛けた。勿論リヴァイさんのものを買いに行くのが目的なのだから、向かった先はデパートのおもちゃ売り場。某動物の人形が住む家とか買ったら喜ぶのかなぁと思ったけど、サイズが違うしお金もなかったから断念。その代わり、おもちゃのちっちゃい食器とか、人形用の服をいくつか買った。人形用の服は女の子服ばかり売ってて、買うのには苦労したなぁ。リヴァイさん、ずっと渋い顔してた。
「臭ぇ…何だそれ」
「マニキュアですよ〜。この間ついでに買ったんです」
「まにゅきゅあ、ってなんだ」
「マニキュアです。爪にするおしゃれ、みたいな?」
「ほう…くだらねぇな…」
くせぇ、ともう一度呟いたリヴァイさんは、寝床にしてるカゴの中からタオルを取ってきて潜った。ハムスターみたい!かわいい!悶えながらデジカメを構えると、ひょこり、とリヴァイさんが顔を出した。デジカメを見て目を見開いてるのがまたかわいい。リヴァイさん、ちょっとそのままで…!
「あぁ!なんで隠れちゃうんですか!!」
「お前が、よからぬ顔をしたからだろう…なんだそれ」
「デジカメです」
「…亀?」
「あっ、や、なんというか…えええ」
タオルから腕だけ出して、リヴァイさんがつまようじでデジカメをつつく。情景を保存する機械ですよ、と言ったら「そうか、亀じゃねぇんだな」と返された。どうしようこの人三十路とか絶対うそだ…小人、ほんとに、かわいい…!
「見せてあげますから、一枚撮らせてください!」
「あ?どうすればいい」
「何もしなくていいから、動かないでください」
「ん」
ぴたり、と止まったのを見て、ぱしゃりとシャッターを切る。フラッシュの光りにびっくりしたらしいリヴァイさんが驚いた顔をしていたけど、飛び退きはしなかったらしい。ちゃんと撮れた。
「こんな感じです」
どうぞ、と今撮った写真をリヴァイさんに見せる。画面を覗き込んだリヴァイさんは、静かにだがとても興味深そうに眺めてた。
なんだか、異文化交流、ってやつみたいだ。
「悪くねぇ…これは、どういう仕組みなんだ?」
「んー、仕組みは私もよく知らないんですけど…このレンズに写してるのは確か」
「そうか…」
まじまじと、リヴァイさんがデジカメを眺める。意外と好奇心旺盛なのかなぁ。男の子だもんね。
なんて、思っていたら「お前の世界の技術は、かなり発達していやがる…」とか言うものだから、あぁそういえば戦う兵士さんだったっけ、と思い出して、ちょっとだけしょんぼりした。なんだ…そういう意味かぁ…。
「おい、暦よ…もう一回できるか?」
「え、いいですよ?」
デジカメを手に撮って、撮影モードに。
…どうせなら、一緒に撮ってみたいなぁ。
ちょいちょい、とリヴァイさんを手招きして、私の右手のひらに立つよう促す。えへへ、手のりリヴァイさーん!と笑えば、親指につまようじが刺された。痛い…やっぱり、明日からまた綿棒を渡すことにしよう…。
「いきますよー」
はい、チーズ!
お馴染みの言葉を言ってシャッターを切れば、不思議そうに首を傾げたリヴァイさんが写ってて、笑った。