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「 うし、授業はここまでとする。期末テストまで残すところ1週間だが、お前らちゃんと勉強してんだろうな? 当然、知ってるだろうがテストは筆記だけではない。演習もある。頭と体を同時に鍛えておけ。以上だ 」
「「 まっったく勉強してなーーい!! 」」
「 体育祭やら職場体験やらでまったく勉強してね〜! 」
午前の授業を終えて、道具を鞄にしまってるところで三奈ちゃんと上鳴くんがアホみたいに叫び出す
確かこの2人、中間テスト最下位争いコンビじゃなかった?(?) 心なしか彼らの頭上や横に中間テストの順位が浮かんで見える
「 確かに、行事続きではあったが 」
「 中間はまあ入学したてで範囲は狭いし特に苦労はなかったんだけどな。行事が重なったのもあるけどまあ期末は中間と違って 」
「 演習試験もあるのが辛えとこだよな 」
「 ちゅ、中間10位!? 」
「 あんたは同族だと思ってたのにー! 」
「 お前みたいなヤツは馬鹿で初めて愛嬌がでるんだろうが〜! どこに需要あんだよ! 」
「 世界、かな 」
中間20位と21位の人に馬鹿にされる中間10位の人可哀想すぎるが確かに峰田くんは意外だなあ馬鹿そう
わたしも数学の二次関数とか生物がやばいかも… 生物は自分で教科書とか見て勉強できるとして、二次関数は教わらないとまずいかも…… 中間は焦凍と一緒に勉強したからそこまで点数低くなかったけど… 今回は無理だなあ、気まづい!
「 芦戸さん、上鳴さん! が、頑張ろうよ! やっぱ全員で林間合宿行きたいもんね! 」
「 うむ! 俺もクラス委員長としてみなの奮起を期待している 」
「 普通に授業受けてりゃ赤点はねえだろ 」
緑谷くん4位、飯田くん2位、焦凍5位。上位陣の容赦ない下位陣への攻撃……ッ!
「 言葉には気をつけろ……ッ 」
「 お2人とも! 座学なら私、お力添えできるかもしれません! 」
「「 や、やおもも〜〜っ! 」」
「 演習の方はからっきしでしょうけど 」
「 お2人じゃないけど、うちもいいかな? 二次関数、ちょっと応用で躓いてて… 」
「 え? 」
「 わりー!俺も! 八百万、古文わかる? 」
「 俺もいいかな? いくつかわからない部分あってさ 」
「「 お願い!! 」」
「 みなさん、いーですとも〜〜〜〜!! 」
「「 やった〜〜!! 」」
「 では週末にでも私の家でお勉強会を催しましょう! 」
「 ま〜じで? やおももん家ちょ〜楽しみ! 」
「 はぁ〜! そうなるとまず、お母様に報告して講堂を開けていただかないと! みなさん、お紅茶はどこかご贔屓ありまして? 我が家はいつもハロッズかウェッジウッドなのでご希望がございましたらご用意しますわ! もちろん、勉強のことも任せてください! 必ずお力になってみせますわ〜! 」
ぷりぷりと可愛らしい効果音を出して目を輝かせながら楽しみにしてる百ちゃんが可愛くて思わず教えを乞うために集まった三奈ちゃん響香ちゃんたちもぷりぷりし出す
いいなあ、勉強会!
「 なんだっけ? いろはす?でいいよ 」
「 ハロッズですね!! 」
わたしも百ちゃんのお家行きたいな〜 嗚呼でも4人を超える大人数、苦手なんだよなあ。でも誰かに二次関数は教わっときたいなあ…… うぅん
「 この人徳の差よ 」
「 俺もあるわ……! テメェ教え殺したろか 」
「 まじ!? 頼む! 」
「 !爆豪くん、教えるの得意!? わたしも切島くんと一緒に勉強教えて欲しい!! 」
お手洗いに行こうとして立ったらナイスな会話が耳に入った
「 ァア? 」
「 蝕喰も爆豪に教えてもらいてえのか? 」
「 数学躓いてて! 」
「 半分野郎に教えて貰えばいいだろうが 」
「 色々あって… それに爆豪くん中間3位でしょ? 頭いいじゃん教えて欲しいな。それとも爆豪くんも数学は苦手? 教えられないかな? 」
「 ンだとゴラァ!? テメェもコイツと一緒に教え殺したるわクソが!! 」
「 わあいやった〜〜! 」
「 蝕喰、爆豪の使い方なんか慣れてんな… 」
「 煽ればいいと思ってる…! 」
◇
「 やった〜! 対ロボなら楽チンだ〜〜! 」
「 お前らは対人だと個性の調整大変そうだからなあ 」
「 ロボなら楽勝だ〜〜! 」
「 アタシは溶かして楽勝だ〜〜! 」
「 あとは八百万に勉強教えて貰えば期末はクリアだ〜〜!! 」
昨年までは体育祭の時にあったような対ロボでの演習…… 果たして今年も?
「 なんか対ロボはちょっと拍子抜けだね。一般の入試通ってきたり体育祭で戦ってきたんだからもうみんなクリアできること、学校側も知ってると思うんだけどね 」
「 そうですわね…… でも実際に昨年、そうだったみたいですし今年も変わらないであって欲しいですわね 」
「 これで林間合宿バッチリだ〜! 」
「 人でもロボでもぶっ飛ばすのは同じだろ。何が楽チンだアホが 」
「 アホとはなんだアホとは! 」
「 うるっせぇなァ! 調整なんか勝手にできるもんだろアホだろ!! なぁ、… デク 」
「 ! 」
「 個性の使い方、ちょっと分かってきたか知らねえけど テメェはつくづく俺の神経逆撫でするなァ? 」
この前のヒーロー基礎学での緑谷くんのあの飛ぶような動き、アレはやっぱり爆豪くんのを基にして…
「 体育祭みたいな半端な結果入らねえ。次の期末なら個人成績で嫌が応にも優劣がつく。完膚なきまでに差をつけてぶち殺したる…! 轟ィ! テメェもなァ!! 」
「 ひっさびさにガチな爆豪だぜ 」
「 吃驚したあ…… 」
爆豪くん、何をあんなに焦ってるんだろう…? 緑谷くんに対して当たりが強いというか、なんというか…… そういえば2人も幼馴染だったんだよね、?
「 爆豪くんって昔からあんなんなの? 」
「 わっびっくりした、… う〜ん、なんて言えばいいんだろう… でもかっちゃん、本当に凄いんだよ… 」
「 なにそれ、答えになってないけど 」
「 かっちゃんは昔から凄かったし、… この雄英にも主席合格してるし… プライドが高いんだ。でもちゃんと結果も出してるし… うぅんなんで言えばいいんだろう 」
「 なんか緑谷くんと爆豪くん、幼馴染だけど温度差が凄いよね。別に口出しするつもりはないけど、緑谷くんはもう少し爆豪くんに対して対等でいていい気がする。雄英の同じクラスにいる時点で上下なんてないんだから 」
「 蝕喰さん…… 」
「 そりゃテストの結果とかで順位は決めつけられるけどさ、目指すゴールはみんな一緒だし、その点においてはみんな対等でしょ、ね? 」
「 …… うん、ありがとう蝕喰さん 」
≪ ◇ ≫