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3日間の筆記試験を終えて、残すところ 実技の演習のみとなった
切島くんに教えたところがドンピシャで出て、ものすごく笑顔の切島くんに「 ありがとう!ありがとう蝕喰!お前のおかげだ〜! 」なんて言われて抱きつかれてしまった
ちなみに、爆豪くんがポカポカ切島くんの頭をぶっ叩きながら教えた数学の応用問題も出たみたいで、爆豪くんにも同じく抱きついていた ( 爆破されていたが )
−− 実技試験会場 中央広場
「 それでは 演習試験を始めていく 」
そして来たる実技演習日
クラス21人全員がコスチューム姿に着替え、多くの先生と向かい合う。実技演習、対ロボじゃなくなったの…?
「 この試験でももちろん赤点はある。林間合宿に行きたけりゃみっともないヘマはすんなよ 」
1、2、3…… 9人? 全部で、9人いる。対ロボの監視役にしては些か多すぎというか
「 諸君なら、事前に情報を仕入れて何するか薄々分かっているとは思うが 」
「 入試みてえなロボ無双だろ〜〜! 」
「 花火〜!カレー! 肝試し〜〜!! 」
「 諸事情があって今回から内容を変更しちゃうのさ! 」
「「 校長先生!? 」」
相澤先生の捕縛縄の中からモゴモゴと校長先生が出てきた。会うのは、4月ぶりだ
「 これからは対人戦闘、活動を見据えたより実戦に近い教えを重視するのさ! 」
「 というわけで、諸君らにはこれから2人1組になって、ここにいる教師1人と戦闘を行ってもらう! 」
「 せん、せいがたと…!? 」
「 なお、ペアの組みと対戦する教師は既に決定済み。傾向や成績、親密度諸々を踏まえて独断で組ませてもらったから発表していくぞ。まずは轟と八百万がチームで、俺とだ。そして爆豪、緑谷がチームで相手は…… 」
「 私がする 」
どこからか現れたオールマイトが2人の前に立ちふさがる。いやこの2人のペアは水に油…!
一気に張り詰めた空気になったところで、次々とチームと対戦相手が発表されていく
1戦目 : 切島 砂藤 vs セメントス
2戦目 : 蛙吹 常闇 vs エクトプラズム
3戦目 : 飯田 尾白 vs パワーローダー
4戦目 : 轟 八百万 vs イレイザーヘッド
5戦目 : 青山 麗日 vs 13号
6戦目 : 芦戸 上鳴 vs 校長
7戦目 : 口田 耳郎 vs プレゼントマイク
8戦目 : 障子 葉隠 vs スナイプ
9戦目 : 瀬呂 峰田 vs ミッドナイト
10戦目 : 爆豪 緑谷 vs オールマイト
「 そして蝕喰、」
「 ッ はい 」
「 お前は俺との一騎打ちだ 」
「 一騎打ち…… 相澤先生と、…? 」
「 11戦目だ、それまでに準備しておけ 」
「 …… わかりました、」
特別対処、と言うやつかな。どこかの組みを3人にしてしまえばそこだけ圧倒的に不利になる、かといって一般生徒を1人で教師と戦わすわけにもいかない、
相澤先生との一騎打ち、むしろ向こうはわたしのことを本物の敵だと思って攻撃してくるのでは……?
「 試験の制限時間は30分、君たちの目的はこのハンドカフスを教師にかける or どちらか1人がステージから脱出することさ 」
「 先生を捉えるか脱出するか… なんか戦闘訓練と似てんな 」
「 本当に逃げてもいいんですか? 」
「 うん! 」
「 とはいえ戦闘訓練とはわけが違うからな〜! 相手はちょ〜〜〜〜〜〜お格上! 」
「 今回は極めて実戦に近い状態での試験、僕らを敵そのものだと考えてください 」
◇
「 あ、蝕喰さん 」
「 緑谷くん。1人? 爆豪くんと作戦会議しなくていいの? 」
「 あ、う うん。かっちゃんには無視されちゃってて… それなら少しでもみんなの戦いを見ておこうかなって思って… 蝕喰さんは? 」
「 わたしは1人だから作戦会議とかないし、最終戦だし暇あるしわたしもモニタールームに行ってみんなの戦い見ようかなあって思ってるとこだよ 」
「 そうなんだ! あ、その…… 頑張ってね 」
「 ふふ、ありがとう緑谷くん。緑谷くんこそ爆豪くんとチーム、しかも相手はオールマイト、大変なことだらけだとは思うけど頑張って 」
「 うん!頑張るよ、ありがとう 」
ガチャリとモニタールームを開ければ切島くんと砂藤くんがスクリーンいっぱいに映し出されていた
セメントス先生かあ… この戦い、おそらくあえて天敵、個性の相性が悪い教師陣をぶつけている気がする…
切島くんと砂藤くんの個性は似たようなもので 肉体、体力勝負のもの。対してセメントス先生は個性の上限がないように見える。永遠とコンクリートを作り出すであろう。あの2人、脳筋な部分あるからなあ
永遠に殴り続けて自分の体力消費してぶっ倒れて終わりそうだなあ…
「 あ、… ほら 」
ほら、じゃないけど。やっぱり体力に底がついた2人が倒れる形でフィニッシュ
「 演習、一筋縄じゃ行かなさそうだねえ 」
≪ ◇ ≫