同じ旅路

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おじさんを窺いつつ部屋を飛び出した。長い廊下をただ真っ直ぐと。


自分の尻拭いに来たんだ。やってやろうじゃん。


涙に視界を奪われ、身体の痛みに耐えながら突き進むと、突然大きな物音と共に側壁が崩れ悟浄が吹っ飛んできた。



「悟浄……っ!」


そしてそのすぐ後からは、おいでませ自称カミサマ。


「あ、僕も忘れないでね?」

「煩い!悟浄、大丈夫!?」

「なまえ……ちゃん……遅ーい……」


喋れるみたいだからまだ大丈夫だと思った反面、この傷ひとつ無いカミサマにゾッとした。


「あはは、丈夫だねー。面白いや」


「ケッ、俺はてめぇが何者だろーが興味ねぇ。ただな、ガキをダマして人殺しさせて、最後には殺しちまう理由は何なんだよ!?」


「あぁ、あの子達かぁ。……別に僕のだからどうしようと自由でしょ?」


その言葉に切れた悟浄は立ち上がったが、すぐにカミサマの数珠が悟浄の首に絡み付く。そしてカミサマはあたしに妖しい顔を向け、悟浄と同じ様にわたしの首に数珠を巻き付ける。


「ねぇ、お人形のお姉さんなら解ってくれるよね?」


「あ……んたも……同じ……でしょ……」


所詮あんただって玩具じゃないか。玩具扱いされる気持ちはあんただって解るはず。愛される為に……痛みが伴うって事。


わたしは少しでも抗ってやろうと、必死に目をこじ開けるが、次第に意識が遠退いて行くのが解った時───。




──ガウン、ガウンッ!



いつもピンチの時に聞こえる銃声が何だかとても懐かしくも遠い……。

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