同じ旅路

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「フン、ザマぁねーなクソ共」


……遠く懐かしく思ったのはすぐに払拭された。


ドカ!バキ!ゴスっ!


いきなり何すんだ!と悟浄と叫び声を上げると、八戒が穏やかな顔をして言う。


「さぁ?やっぱり空き缶を灰皿にしたのと、夜遊びが過ぎた罰じゃないですか?」



色んな意味でごめんなさい。この一言で済まされるのは"夜遊び"だけだろうけど。



「──悪いがな。このバカ共を殺すのは俺達だ。手を引いてもらおうか」


悟浄はともかく、わたしは本気で殺される事を覚悟した。何を言われたって仕方無い。──これが最後かなー、なんて思いながらみんなを見てたら八戒に声を掛けられ、わたしはやっと我に返った。


「なまえ、何ボーっとしてるんですか?くれぐれも"まだ"死なないでくださいね?」


「……はい、すみません」


そう答えた瞬間、カミサマが嫌味な程腹を抱えて笑い出す。


「──何がおかしい」


「だってさぁ、お兄さん達なんかダメダメじゃん。お話になんないよ。そこの金色のお兄さんは三蔵法師だよね?──辞めときな?器じゃないよ」


その瞬間に響く銃声と、カミサマにたちまち突っ込んでいく悟空。けれどカミサマはみんなを煽りながら難なく交わしていく。


「逃げてばっかで汚ぇつったろうが!」

「五人がかりの君達には言われたたくないなぁ」

「本気出しやがれってんだよ!」


端からみれば大人と子供。そんな闘いを嗤い哀れみをみせるかのように、カミサマはたった一撃でわたし達を吹き飛ばした。

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