単純過ぎて理解し難い

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夜明け前、ふと目が覚め部屋を見渡すと、なまえの姿が無かった。


ここ一週間程、連日の様にあいつは居ねぇ。


チッ……。また今日もか。


別にあいつが何処で何しようが野垂れ死んでようが関係無ぇ。


ただ、目が覚めちまっただけだ。





俺が煙草を銜え静かに宿を出れば、もうすぐ陽が昇る空が鬱陶しい。それでも暫く歩けば銃声が聞こえ、あいつがこの一週間何をしていたのかを理解した。



それでも歩みを止める事無く進んで行けば、木に寄り添うなまえが居た。


その姿が余りにも無防備に思え、俺は銃をぶっ放しなまえを起こし、こいつに少し付き合ってやろうと思った。



胡座をかきながら助言をすると、意外にも素直に受け入れた事から、口には出さずともこの間の蜘蛛女との事を相当気にしているのだと勝手に推測した。



――ガウン!ガウン!



尚も撃ち続けるなまえは真剣そのものだったが、次に銃口を向けた時になまえの手から銃が滑り落ちた。



その何もかもが細く小さい体では受け止めきれない衝撃のせいで、なまえの頼りない掌はボロボロになっているが、それでも銃を拾い上げて構えるなまえ。



――ガウン!ガウン!



フン。いい根性してるじゃねぇか。

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