欠員2

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──なんか……変だ。




「何だかんだ言って半分は来てますから、順調にいけば天竺までそう遠くはない筈ですよ」

「そうだな。余計な手間さえとらなけりゃあ何の問題もない」



それはまるで悟浄となまえの事を切り捨てるかの様に、三蔵は静かに言い放った。



「問題ない……ですかね」

「何だ」

「いいえ別に?……それより……」



八戒はそう言いながら山盛りになった灰皿を見つめ、部屋中に漂う紫煙を払う。


「ちょっと吸いすぎじゃあありません?真っ白ですよ、部屋の中」

「窓開けりゃいいだろうが」


今の三蔵には八戒の気遣いに気付きもしないのか、三蔵は八戒にカップを突き出し、「コーヒー」と不躾に言うもんだから、八戒は乱暴にコーヒーをテーブルに置き、飲みたいのならご自分で「どうぞ」と、満面の黒い笑みを向けた。


そんな中、悟空は遊んでたのにジープに噛まれたと騒ぎ出すが、寝てるところを邪魔されたジープにとってはいい迷惑。そこへたまらず八戒が仲裁に入る始末。



みんな、それぞれ、どこかが不自然。



「なぁ三蔵、やっぱりさ……」

「黙れ。それ以上無駄な事言うとブッ殺すぞ」

「だって三蔵!……ジープは広くなったけど、何か窮屈だ」

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