欠員2

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不自然さを押しやったことで苛々は募る。悟空は悟空で必死に訴えようとするが、三蔵も相当な頑固者。


「なー、八戒だって変だと思うだろ!?」


──変というか、現実問題、これから天竺につれ危険度も増してくる筈。ここに来て戦闘要員を欠くというのはどうかと思いますけど。


八戒は静かにそう言った後、三蔵をちらりと見て付け足した。


「ま、一番心配なのは、二人が"一緒"ってトコですけどね」


三蔵の眉が僅かに反応を見せる。しかし三蔵の姿勢はまだ崩れない。


「そんなに気になるならお前もさっさと抜けりゃいいだろう。それとも何か?判ってて行かせた自分に今更腹立ててやがるのか」


その時、八戒の顔色が変わった。



「……人が散々気をつかってるのに、よくそーゆー事が言えますね貴方は……」

「頼んだ憶えはねぇな」

「じゃあ言わせてもらいますけどね!中立な立場である僕にどうしろと仰るんですか!?」


一人や二人ではこの任務は遂行出来ない。三蔵にだって判ってる筈。それに判ってて行かせたのは三蔵も同じ。


「少しは素直に物を言ったらどうです!?"カミサマ"の事だって本当は気になってるんでしょうが!!」

「俺の事に口出すんじゃねぇよ。中学生日記の学級委員かてめえは!」

「あーもーっ!二人を捜しに戻ればいーじゃねーかっ!!」

「黙れ、バカ猿!!」


口論が続く中、悟空の台詞は空を切る。それには流石の悟空も頭に血が上ったのか、掴んでいたクッションを無意識の内に三蔵へ投げつけていた。


「人の話聞けよっ!……って……ワリ……」


そんなタイミングの悪い時に、盛大に窓から突入してきてしまった哀れな妖怪達。三人の苛々は頂点をぶち破る。


「……フン、バカらしい。もとはと言えばあのバカ共が勝手な行動しやがったのが原因じゃねえか」

「同感ですね」

「……なんかムッチャクチャ腹立ってきたんだけど、俺」



──あんのクソ河童とクソチビ猿!!必ず見つけ出してブッ殺す!!

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