Please,Please...
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あれだけ苦戦したというのに、三蔵の手によって金鈷はあっという間に元あるべき所におさめられた。
それからどうやって帰ったのか定かではないが、わたしを送ってくれたおじさんと少年が心配して途中まで様子を見に来ていた様で、何とか町まで辿り着けたんだと思う。
何にも出来なかったわたしは、気付いたらベッドの上で、側には今にも泣き出しそうな悟空が居た。
「悟、空……?」
「なまえ……っ!」
ハッと顔を上げた悟空にいつもの弾ける様な笑顔は無くて、それにわたしの胸は握り潰されそうだった。
「みんな……は?って、痛っ……」
辺りを見回そうと体をずらしたら激痛が走った。
「なまえ、無理しないで下さい。皆ここに居ますよ」
「なまえちゃん、大丈夫?」
軽く頷き返したものの、三蔵の声が聞こえない。
……三蔵……は?
そう尋ねようとしたら、嗅ぎ覚えのある煙草の匂い。怪我だって治ってないはずなのにチャレンジャーだな。
でも、無事で良かった。本当に……。
「あの……なまえっ」
目だけを声のする方に向ければ、悟空が今までに見たことのない顔をしてた。
そんな顔される理由なんて無いのに。
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