見くびるんじゃねぇよ

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「あれ!なまえだっ!」


木の脇に倒れた血まみれの人影を差して悟空が叫んだ。


駆け寄った悟浄はなまえを見るなり顔をしかめ、肩口に布をあてがいきつく縛る。


「なまえちゃん!生きてるっ?」

「……なんとか」


うっすらと目を開け返事をするなまえがまだ生きている事に安堵するも、なまえのその顔色に嫌な汗が流れた悟空と悟浄だったが、なまえを支えながら事情を聞き先を急いだ。


「八戒と……三蔵は……?」

「なまえ、あんましゃべんなよっ!」

「たぶんこの先に……あっ!いたっ!」



茂みを掻き分けて飛び込んできた光景に、みんな言葉を失った。。



「────三蔵っ?」

「僕が……、僕が殺したんです」

「三蔵……う……そ……」


放心状態のなまえと八戒に走り寄る悟空。しかし八戒は悟空を弾き飛ばし、悟空はその勢いのまま木に衝突してしまった。


「悟空っ!」

「八戒っ!」

「なまえさん、遅いですよ。もう彼は人形になってしまいましたよ?────ほら」



右腕の無い清一色は嗤いながら八戒を見る。そして八戒は掌に気功を集め、悟空に振り落とそうとした時、清一色が嗤い、悟浄が叫んだ。



「────!?な……っ」


しかし、予想外だったのか、何故自分が吹っ飛んだのか解らないという顔をした清一色は、その驚きに声を漏らした。

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