眠れぬ夜の物語

(1/7)
時々不規則に揺れるジープ。何もない平野を今日もひたすら西を目指す。そんな中、なまえは騒ぎたてる二人に挟まれ珍しく起きていた。


「珍しいですね。なまえが寝ていないなんて」


ミラー越しになまえを見ながら三蔵に声をかける八戒は顔をしかめる。


「フン。槍でも降らなきゃいいがな」



なまえはまた夜になると外へ出て行く。


肩の傷もやっと治ってきたと思えば、朝まで銃をぶっ放してやがる。そのクセ疲れた顔ひとつ見せねぇで、今もこうして起きてやがる。


八戒はそんな最近のなまえが心配で仕方ねぇのか、頭を抱えてるし……。







チッ……、不自然なんだよ。


どいつもこいつも。



good night

第十五章
『眠れぬ夜の物語』

96/180

ListTopMain
>>Index