little by little
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驚愕の食事を目の当たりにした四人も無事缶詰めを食べ終え、それぞれは思い思いの時間を過ごしていた。
悟浄はふと森の奥に入って行くと、性懲りもなく毒キノコを採っているなまえを発見する。
「あー、また物騒なもん拾ってるー」
「……煩いなぁ。別にいいじゃん」
こちら側を見ずに返事をするなまえ。あれだけ毒キノコ三昧だったのに、本当に何とも無いんだろうか。
「なまえちゃんさー、本当に大丈夫なの?」
悟浄は紫煙をくゆらせながらなまえの側に腰を下ろし、何気なしに聞いてみた。
「大丈夫だよ。英才教育受けてるからね」
「はっ?何よそれ?」
なまえはの視線は尚も毒キノコに向けられていたが、髪の間から僅かに覗かせた顔は自嘲気味に笑っている。
「わたしは元大病院の娘だよ?毒の知識も耐性も勉強済みなのですよ」
幼い頃から医者になるべくして施された英才教育は、時に周りの常識をも逸脱したもので、その中には毒に対するカリキュラムもあった。
自然界に自生している違法ではない毒物や、使い方によっては毒にも薬となるものなど。色や形、匂いや成分。沢山、沢山勉強した。
その中で、毒草や毒キノコなど、自然の中で手に入るものの中からごく少量。致死量に満たない毒物を、味や匂いで判別するもの。幼かった兄とわたしは、食事や飲み物に混ぜて当てっこゲームの様に楽しんだ。
味を知り、症状を知り、そしてそれがどうやって中和、解毒されていくのかを身を以て知った。
「ま、そのお陰である程度の毒キノコなら大丈夫なんだよ」
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