やがて、朝

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それから数時間後。


朝になっても戻らない三蔵が気になり、八戒はなまえの部屋の前で立ち止まる。


三蔵ならもう起きていてもおかしく無い時間だが、なまえと一緒だったのだ。流石の八戒も頭を悩ませた。



「いくら何でも二人してお疲れ……なんて事は……」


と、ノックするのを躊躇っていると、中から控えめにドアノブが回され、苦笑したなまえが顔を出した。



「あ……なまえ。お、お早うございます」


「あはは。お早う。随分と大きな独り言だね、八戒」


どうやら八戒の呟きはなまえにも聞こえていた様で、八戒はばつの悪そうな顔で笑顔を繕う。



「すみません。つい心配だったものですから」


「うん。解ってるよ。ありがとう」


なまえはそう微笑んで、八戒に部屋の中を見せるように大きくドアを開けた。


「三蔵……、ずっと起きててくれたんだ。だからもう少し寝かせてあげて」



部屋の真ん中にあるシングルベッドには、縮こまって眠る三蔵の姿。



「おやおや。これを起こしたら後が恐そうですね」


「でしょ?わたしも手伝うから先に朝食の準備しようよ。それに……八戒に聞いて欲しい事があるし……



そう言ったなまえは顔を伏せたため表情は解らなかったが、なまえの耳元が少しだけ赤くなった所を見ると、昨夜、二人に何かあった……というより、少なくともなまえには何かがあったと八戒は確信する。


「では僕の部屋でじっくりお聞きしますよ。あ、もちろん朝食のお手伝いもお願いしますね」



八戒の笑顔に、今度はなまえが気まずそうな顔をして八戒の部屋へと足を向ける。



そして結果はどうだったであれ、八戒はなまえの今までとは少し違った柔らかな雰囲気に多少安堵を覚え、そうしてくれた三蔵に感謝しながら自分の部屋へとなまえを招き入れた。
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