少年と銀閣
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「うーわ、余計な事してたら日ィ暮れちまった」
「悟浄は話し込みすぎ。絶対に三蔵の機嫌悪いね」
ドアを開けた後の三蔵を思えば部屋の前から引き返したくなったが、観念した二人は顔を見合わせてドアに手を掛ける。
「おー、とりあえずひと通り買って来た──……はっ何だよソレ……」
「はっ?何やってんの悟浄──……何?」
入り口で立ち止まった悟浄を訝しんだなまえが、悟浄の脇から顔を出すと、なまえもその場で動きが止まった。
椅子やテーブルは乱雑に倒され、割れた食器の破片が飛び散っている。
飲みかけのカップからはコーヒーが撒き散らされ、荒れた部屋の中で三人が倒れていた。
「三蔵、悟空、八戒……?」
「どっ、どうなってん、の……?」
なまえがそう呟いて部屋の中へ入った時。
──アナタ達が望んだんだよ?
そこには無邪気な顔をした悪魔が────居た。
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