少年と銀閣
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脳ミソ胃袋なバカ猿。
エラッソーな生臭坊主。
うるさいオフクロみたいな男。
悟浄の顔色が変わっていく。
「これでお兄ちゃん達のキライな人達いなくなったね。──みーんな僕がやっつけちゃったから」
何の悪びれた風も無く言い放つ、こいつは悪魔なのか。
「これを君がやったの?」
きつく睨み付けたままなまえは銃に手を掛けた。
「お前まさか……牛魔王の刺客かっ!」
「ぎゅうまおう……?しらな───」
「すっとぼけてんじゃねぇ!──てめぇ、こいつらに何しやがったっ!」
声を荒げた悟浄の手には錫杖が握られ、少年を抱えている妖怪が喉を鳴らす様を、なまえと並んで錫杖を構えながら睨み付ける。
「な、何で怒るんだよっ!だって、だってお兄ちゃん達がっ……」
少年が言い終える前に、少年を抱えていた妖怪が雄叫びを上げた。
「銀閣!駄目だよ銀閣!その人は"イイ人"……!」
「悟浄、来るよっ!」
なまえがそう叫んで直ぐ。部屋に銃声が響いた。
「──おい、悪人裁いてヒーローごっこのつもりか?このクソガキが」
「──三蔵っ!」
悟浄となまえが同時に振り返ると、三蔵がベッドの側で起き上がり銃を握っていた。
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