Sweet Pain

(7/7)
「はい残念。Kのフォーカードでわたしの勝ちでーす」

「なまえ、ポーカーは強いんですね」


あったり前じゃん。


「体張ってたからね」


何気なく言った一言に悟空が突っ込む。


「何それ?どういう意味?」

「んー、死活問題だったからねー」


答えながらカードを配り終えた時、口走ってしまった言葉にハッとし手が止まった。



「なぁーんちゃって。あっ!もうこんな時間。もう寝ようよ」



わたしはトランプを片付けてるのをいいことに俯いた。



四人の顔を見れない。
……やっぱり汚く思うよね。



その時、

――スパーン!


「いった……」


頭を押さえながら顔を上げると三蔵がわたしを見下ろしている。



「……チビ猿。泣かすぞ?」






あぁ、適わない。



無理に聞き出そうとしない所とか。
下手に慰めの言葉を掛けない所とか。



そのハリセンは、後ろめたさとか、蔑みとか、そんなモノを全部吹き飛ばしてくれようとしているのがわかる。



チクリと胸に刺さる優しい棘。



皆に心配される度に増えていき、わたしに痛みを残していくんだ。



今夜も眠れそうに無いけれど、甘く優しい痛みが心地いい。

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