月夜に想う

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お前が笑ってくれるから、俺の目の前はいつも明るく温かい。


そんなお前を太陽のようだと思った。そして、そんなお前は俺を月のようだと言った。


「それじゃ駄目だろうが」


離れた唇からそう言葉を漏らすと、なまえは不思議そうに俺を見つめる。


「三蔵……?」


しかしそんななまえには構いもせずに俺はなまえの唇を塞ぐ。


腰を引き寄せ強く抱き締め、何度も何度もなまえと唇を重ねた。


「……んっ、三……蔵っ」


いつの間にか雲間から差し込んだ月明かりは、名残惜しく離れた俺達の間をうっすらと照らし、今まで重なっていた唇に妖しさを乗せた。



お前が太陽で俺が月なら、俺達は一生交われ無ぇじゃねぇか。



散々追いかけて見つめ合えても、触れる事すら出来ねぇなんて真っ平だ。


お前は、俺が手を伸ばせばいつでも届くところに居ろ。


「見てるだけじゃ全然足り無ぇんだよ」
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