雨振り

(3/7)
わたしは三蔵と同室になる事が多いけど、最近はそんな時に限って三蔵が夜になると居なくなる。


「三蔵、わたし八戒の部屋で寝るよ……」


濡れたまま木に寄りかかる三蔵の金糸から、水滴が次々と零れていく。


雨、嫌いなクセに……。


ねぇ三蔵。
ただ傍に居る事も、一緒に旅をすることも赦されないの?


「勝手にすればいい」


わたしと一緒は、そんなに嫌?


三蔵の眼光がわたしを捉え、ピリピリとした威圧感を放つ。



わたしが嫌でも構わない。わたしが不必要でも構わない。


だから、そんな心を射抜く様な目でわたしを見ないで。泣きたくなるから。



溢れる涙を雨で隠す様に、上を向いて濡れたままの三蔵に背を向た。

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