愛の行方
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デスクに向かい、積み上げられた書類に手を伸ばしてみたものの、なまえの心はここには無い。
そんななまえを見かねたレノは、彼女の目の前にコーヒーを差し出した。
「ほら、これでも飲んで元気だせよ、と」
「えっ?……やだなー、大丈夫だよ」
普段は感情を表に出さないなまえが隠しきれていないことから、彼女の中でのジェネシスの大きさは計り知れない。
「……ま、そういう事にしといてやるぞ、と」
それなのに何も聞かされていないなまえに、気のきいた言葉を掛けれる者は誰一人として居なかった。
「……ありがとね。レノ」
それでもレノはなまえが気になり、仕事を終え帰り支度をしている彼女に声を掛けたが、『大丈夫』と精一杯の笑顔を向けて足早に部屋を出て行った。
日が落ちても眠らないこのミッドガルの明るさも、彼女の目前を照らすこと無く影だけを助長させて行く。
それはまるで、なまえの想う彼の影だけが、彼女の後を追っているかの様だった。
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