Tactics

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「これに合意すれば、博士はすぐにでも転送装置を修復してくれるそうだが、……君はどうする?」



なまえは次第に怒りが込み上げてくるのを感じたが、それを極力抑えながら口を開く。



「どうするって、そんな研究は絶対にお断りです!」


そう言い放ったなまえをじっと見つめ、流れる様な手つきで手を組むルーファウス。



「フッ、神羅に保護されているというのにいいご身分だな。ラザードや彼等が味方してくれるからか?」

「違います!」



なまえは歯痒さを感じた。この世界の行く末を知っているからこそ、これ以上無意味な悲劇を生んではいけないと、そう訴えたくも出来ない事に唇を噛んだ。



「……ならば、君はあの博士を説得出来るか?」



ルーファウスはそう言いながら秘書に博士を連れて来る様に命じ、数分と経たない内に博士が現れた。



「話し合いは終わりましたか?」



嫌な笑い声を上げ、自分を疑う事など全く無いといった顔付きの宝条はなまえを見る。



「こんな研究、私は絶対に協力しませんから」



なまえは宝条に向かいそうはっきりと述べたが、宝条は尚も余裕たっぷりに語り始める。



「あれ程譲歩したというのに、君は知りたいとは思わないのか?彼等と君……どちらの細胞が優るかを!」

「譲歩?これのどこが譲歩なんですか!あなたは……、人の命を何だと思ってるんですか!」



こんな事がまかり通り、推し進められるというのか。なまえは神羅の恐ろしさに声を張り上げた。



「あなたも何とか言って下さい!この研究で造り出そうとしてるものが何なのか解ってますか!」

「ククッ。勿論だよ。だから君の卵細胞が欲しいのだよ」



沈黙は同意の表れなのか、ルーファウスも何も言わなかった。

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