Despair

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四人が一斉に視線をやった先にはラザード統括が腕を組んで立っていた。


「また君か。今回はまた派手にやったな」



ラザードは先程擦れ違った宝条を思い出し、あら方想像はついているのか、なまえをため息混じりに見下ろした。



「全く、彼女が決断するまで接触しない取り決めだったのだが。まぁいい。私は彼女に話がある。君達は下がってくれ」



三人がぶち抜かれたドアから外に出たのを確認した統括はなまえの隣に腰を据え、ゆっくりと話し出した。



「博士に何を言われた?」


些かの沈黙の後、窓からの僅かな明かりを背に、なまえは俯いたまま言葉を紡いだ。



「博士は、私を帰す気は無いと言いました」

「……やはりな」


統括の言葉に少なからず驚いたなまえは目を見開いた。



「それなのに、何故私は実験体にならなければならないのですか?」

「それは、君がこの世界には無い細胞を持っているからだよ」

「……細胞?」



統括は手を組み、床に視線を這わせたまま答える。



「古代種でも無い、新しい細胞。それは我々にとって興味深いものだ。三倍もの魔晄を浴びながらも、その証が現れない君は実に興味深い」

「……どちらにせよ、私は帰れないんですね」



統括はそれには答えず、静かに立ち上がり携帯と社員証の様なものを差し出した。



「どうしても帰りたいのなら自分で調べろ。……私の下で働くならそれ位は許可するぞ」



統括はそう言って去って行った。

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