Game Over or Continue
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なまえが空から降ってきた時、女神だと思った。不本意に知り得たなまえの細胞は贈り物ではないのかと、そう考えた時もあった。
しかしそれは彼女に触れる度に胸を刺激し、徐々に罪悪感を生み出し、憂いや戸惑いは急速に姿を変えた……。
お前が俺の頭の中から離れず、くるくると変わる表情を追いかけ、それにつられて俺の表情も変わってしまう様になった。今ではお前の強がりでさえ、微笑ましく思えてしまうんだ。
だから、そんなお前が泣きながら帰りたいと呟くから、抱き締めずにはいられない。
「なまえ、泣くのはいい。だけどその訳を教えてくれ……」
ゆっくりでいい。途切れ途切れでもいい。でないと……この感情を抑え切れそうに無い……。
「っ……帰れなくなる、って、ゲームだから、って……どうってこと、無いって……」
俺の服を堅く握り、声までも涙で滲ませながら、言葉を紡ぎ震えるお前が……愛しくて愛しくて仕方無いんだ。
帰りたいのなら止めやしない。お前が望むなら手伝ったっていい。
だけどもしも、俺が帰るなと言ったなら……、お前は泣き止んでくれるだろうか。
好きだと言ったら、留まってくれるだろうか。
この腕の中に……。
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