the Inferno
(3/6)
急げ、音速を超えろ!
殺されるっ!
私は急いでシャワーを浴びて着替え、髪から水滴が滴り落ちるのも構わず携帯と社員証をひっ掴み、セフィロスの元へ走った。
「ごめんなさいっ!」
エレベーターに乗るや否や頭を下げるが、セフィロスから返事は無い。
それはトレーニングルームに着いても変わらず、眉間に深い皺が刻まれている。
「セフィロス……、遅くなってごめん」
そう言った途端に更に眉間の皺は深くなったが、直ぐにセフィロスは片方の口角だけを上げ不適に微笑み、私の耳元で低音を響かせた。
「ジェネシスは優しかったか?」
「え……っ!」
壁際に追いやられ、壁に付けられた手で左右を塞がれる。
「ジェ、ジェネシスとは何にもしてないしっ!」
それでもセフィロスは私を解放する素振り等微塵も見せず、耳元にあった唇を鎖骨に移し歯を立てる。
「痛っ……!」
痛みと同調するかの様に訪れる感覚に背筋が震えるが、そんな私を見たセフィロスは又しても口角を上げた。
「今日は俺の部屋のベッドを貸してやる」
「えっ、セフィロス?」
想像とは違うセフィロスの言動に戸惑うが、セフィロスは私の返事も聞かぬままトレーニングを開始する。
セフィロスもジェネシス同様。セフィロスの前ではセフィロス論しか通用しないのだ。
「何をしている?さっさと殺って来い」
キング・オブ・サディスト決定っ!
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