Groundless
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やっと離された唇から思いっ切り空気を吸い込みジェネシスを見上げると、ジェネシスはふわっと口元を綻ばせた。
「それなら今回は多目にみてやるとしよう」
「……今回はって何?」
「そのままの意味だが?」
ジェネシスの綻んだ口元は次第に妖艶な笑みになり、そしてその唇の隙間から紅い舌を覗かせては、私の唇を一舐めした。
「うわっ、止めてよっ!」
咄嗟に飛び退けば、ククッと声を漏らすジェネシス。
「からかわないでくれる?また爆発させるよ?」
「それはご免被りたいが、その前に何とかするさ」
また妖しく笑うジェネシス。そんな彼の行く末を思うと胸が詰まる。否、ジェネシスだけじゃなく皆の行く末も交差する。
どうして私はこの世界に来てしまったんだろう。悲しい別れが訪れる前に、私は元の世界へ帰りたい。
悲しい別れがあると知っているからこそ、この世界の何ものにも未練を残すような事はしちゃいけないと、この時の私はそう思っていた。
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