Game to Game

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なまえは俺達に物怖じしない。


仕方無い。同性はおろかそんな異性は今まで居なかったのだから。



「なまえ、二人共根はいい奴だぞ?」

「自信家で加虐嗜好な彼等の根っこを見る前に力尽きそうだけどね」

「まぁそう言わずにもう少し相手をしてやってくれよ」

「……アンジールも大変だもんね」


言葉遊びをしながらなまえはどことなく寂し気に笑う。




笑った分だけ帰り道が遠退く様で、素直に笑えない。この世界で笑った分だけ帰り道が寂しくなる。

だけどそんな風に思う事自体、この世界に馴染んできてしまったからではないのか?


仮想世界。ゲームなのに。


そんな事を考えながらなまえは大きく息を吐き、うっすらと微笑んで天井を仰ぐ。


「ゲームなんだよね……」

「……ゲームがどうかしたのか?」



アンジールに声をかけられたなまえはふっと笑った。


「ごめん、何でもない」


アンジールは訝し気な顔で腕を組んでいるが、そんな事はお構い無しになまえはただ天井を仰ぐ。


さしずめ元の世界戻れたらゲームクリアってとこ?


だったら最短で最善の道を行くまでだよね。
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