Knock Up

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寝ぼけ眼でシャワールームへ向かったなまえは、貴重な十分を費やして戻ってきた。



「あと五分でトレーニング開始だ」


なまえは無情なまでのセフィロスの言葉に顔を歪めながらジェネシスをも見やったが、彼も助けてくれる気が無い事を悟り、早足にエレベーターに乗り込んだ。



どうやら今日のトレーニングはいつもと違う様だ……。



なまえは一抹の不安を覚えるも、神羅製腕時計はトレーニング開始の電子音を発する。



「遅刻は重罪だな、なまえ」



エレベーターのドアが開くとジェネシスが妖しく言い放つ。するとセフィロスもまた、片方の口角だけを僅かに上げた。



「今日のトレーニングが楽しみだな」

「私に明日は無いかもしれない……」



凍り付くなまえの肩に、アンジールは笑いを堪えながら手を置き、心からなまえの無事を願う。



「……健闘を祈る」



そんなうなだれたなまえ達がトレーニングルームの前に来ると、ザックスがすっかり待ちくたびれていた。



「何やってたんだよ、遅いよっ!」



子犬とはよく言ったもので、ザックスの顔を見るなりなまえは少なからず胸を撫で下ろした。

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