攻防戦の果て
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男の人を目の前にして中々自分のペースへ持っていけないことに、私は苛々しながらこの人を振り返る。
「…次は何をすればいいんですか?はたけ上忍」
「……その萎える呼び方禁止。"カカシ先生"と呼びなさい」
……はいはい。覚えてらっしゃい。
「解りましたよ、カカシ先生」
「よし、じゃ今から体をチェックする。いいネ?」
この命令口調、嫌いじゃないけど癪に障る。だから絶対後悔させてやりたくなった。
「はい、どうぞご自由に」
向かい合って私がそう言うと、カカシ先生は不適に笑い、私の顎をグイッと持ち上げた。
「俺さー、君みたいなコ、大好きなんだよネ〜」
そう言って口布を下げ露わになったカカシ先生の素顔にドキッとした瞬間、先生の鼻先が私の鼻先に触れ、先生はその形の良い唇から真っ赤な舌を覗かせて妖艶に笑った。
「君みたいな気の強いコを突き落とすのがさー」
「……奇遇ですね。私も先生みたいな人が大好きですよ」
間近で見つめ合ったまま、絶対にこの人には負けたくないと一瞬たりとも目を逸らさずにいると、カカシ先生は軽く笑いながら言う。
「気が合いそうで良かったヨ」
そして訓練の手始めに口付けを交わした。
本当、撫子先輩には頭が上がらない。
この先生、私を煽る天才ですよ。
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