あの夜の続き
(2/6)
真っ白な雪が降り続く日。病室のベッドの上で真っ白ななまえは深い深い眠りについた───。
「今夜が山だ……。明日の朝までもつかどうか……」
小さな病室にはなまえの事を聞きつけた多くの忍が途方に暮れた。
「なまえ……、さっき笑って出て行ったばっかりじゃない……」
なまえはいつも元気だけが取り柄みたいなやつで人懐っこかったものだから、こうして静かに横たわっている姿を目の当たりにしているのは信じがたい光景だった。
「紅、なまえはまだ生きてんだから泣くな」
「アスマ……っ」
未だ降り続く雪は儚く、カカシは何も言わずにその場から立ち去ると、突き刺さる寒さで胸の痛みを紛らわす様にただ空を仰いだ。
そして長い事そうしていたのだろう。気付けば雪も止み、積もった雪を青白く照らす月が顔を出している。
カカシはふーっと息を吐き出し身を丸め、もう誰も居ないであろうなまえの病室へ足を向けた。
言ってやらなきゃいけない。
そう白い息に乗せ、悴む指で病室のドアを開け、独りで眠るなまえの側に立つ。そして確かに温かい頬に触れ、小さく小さく呟いた。
「早く帰って来いヨ」
と、そう言ってカカシが自分の手をポケットに戻し、ドアの方へ踵を返した時。
───カカシは目を疑った。
ハッとし後ろを振り返ってもなまえはベッドに横たわったまま。じゃああれは何だと、カカシは再びドアの方へ向き直った。
『やほっ!呪いにきたよ!』
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