あの夜の続き
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「それ、本気で言ってる?」
カカシを纏う空気が変わり、なまえもその事に気付いてはいたが敢えて調子を変える事はしなかった。
『本気も本気。早くいい人見つけないとこのまま呪い続けるよ?』
「……お前のこと、見損なったヨ」
怒りと深い悲しみが籠もったカカシの言葉でさえ、なまえは静かに笑って聞いている。カカシはそんななまえが許せなかった。
「お前はやっぱりなまえじゃないヨ。少なくとも俺の知ってるなまえはそんなに簡単に生きる事を諦めたりはしない奴だヨ」
カカシはゆっくりとなまえに歩み寄り、真上からなまえを見下ろした。そしてなまえも真下からカカシを見上げていた。
「お前みたいな奴に幸せなんか願って欲しくないんだヨ」
『……ごめん、要らぬお節介だったね』
なまえはそう呟き、カカシに背を向けて自分の体に視線をやると、寝ている自分が涙を流している事に気付き、そこで初めて自分が泣いているんだと理解した。
「お前は何にも解ってないヨ。何にも……解ってないんだヨ……」
なまえを抱き締められない事は解っていたが、それでもカカシはなまえに知って欲しいが為になまえに腕を回す。
「幸せになりたくても、このままじゃ抱き締められないんだヨ」
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