Way Out
(8/9)
「なまえ、俺……」
「言わないでっ!」
無意識なのか、俺の言葉を遮ったなまえの方が困惑していた。
「お願い、言わないで……」
取り繕う様に呟くなまえが小さく見える。確かにそんな風にした俺が言える事じゃないけれど、触れる度に、溢れてくるんだヨ……。
「なまえ、聞いて?」
「嫌!聞きたく無いっ……」
「なまえっ!」
少しだけ語尾を強めてなまえを宥める。そして俺はゆっくりと息を吸った。
何もかも、ぶち壊れて粉々になれ……。
「好きだヨ……」
粉々になった欠片の中に残ったこの気持ちを、偽りだなんて言わせない。
「好きだ、なまえ」
掃き捨てられた日々の中で、理由なんてものは嫌って程探してきた。
見つかる訳なんて無かったんだヨ。
嘘だらけの俺達に、理由なんて探せる訳が無かったんだヨ。
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