抱き締めて
(3/4)
なまえの煮え切らない態度に俺は痺れをきらした。それに気付いたなまえは徐々にドアの方へすり寄って行く。
――ダンッ!
俺は逃がさないとばかりになまえの目の前に立ち、なまえの顔の横に手をつき見下ろす。
「俺の部屋に、なまえ以外の女を入れてやるとでも思った?」
「ち、違うっ……」
なまえの青い歯ブラシも、白と黒のスリッパも、なまえの好きな色じゃないよネ?
俺の部屋に置かれたなまえの物は、何一つなまえの存在を主張している物は無くて、いつ誰が来ても、女のなまえの物だとは気付かない。
「俺、なまえを逃がす気ないけど?」
「んっ……!」
なまえに何か言われるより早く。俺はなまえの唇を塞いだ。そんなに俺を信用出来ないなら、体に直接教えればいい。
なまえを壁に押し付け、なまえの脚の間に膝をねじ込み、なまえの口内に舌を這わせる。
胸を突き返されそうが、顔を背け様としようが、それは俺を掻き立てるだけ。
解ってヨ。俺がどんなに本気でなまえを愛しているか…。
俺はなまえの唇から首筋へと舌を移していくと、なまえから嗚咽が漏れ出した。
なまえの涙が俺の頬にも滴り落ち、それは俺の心を締め付ける。
最初から覚悟してれば……傷は浅いじゃない
途切れ途切れになまえから紡がれた言葉は、俺が今まで散々遊んできたからか?だから俺を信じられないのか?
行き場の無い焦燥感。それは俺だけでなく、なまえすらも貫こうとする。震えるなまえを抱き上げ、ベッドへ投げ込み、俺の舌も唇も指先も、全てがなまえを欲している。
体だけじゃない。その不安な心も全部全部。
露わになった肌に吸い付けば、うっすらと朱の華が咲き、無意味ななまえの抵抗が俺の理性を外していく。
「……んっ、カカシ……やめてっ……」
体を捻り、俺から逃れようとするなまえの拒絶など、猫に撫でられているようなほど可愛らしいものだ。
なまえが解ってくれるまで絶頂に駄目だ。
「逃がさないって言ったでショ?」
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