意識
(4/7)
私は里から戻った後、色々な思いを馳せていた。
里や大切なものの為に命をかける。わたし達だって大切な人のために命を懸けることもあるけれど、その思想の根底にあるものは、わたし達の思い描くものとはまた違うのだと思う。
「……慰霊碑……か」
どこの世界でも同じだろうか。残し残された人達は何を思うのだろう。
かなり刺激になったけど、想像の範疇を超えてしまった。とてもじゃないが私には表現できないな。ぬくぬくと生きてる私が書いてはいけない気がする。
少し自嘲気味の私。
でも……忍って凄かったな。よしっ!今度必殺技とか見せてもらおう!
そう決心?して私はベッドに潜り込んだ。
それから暫く、カカシが来る事は無く、本来ならこれが当たり前の筈なのに不安になる。
カカシの身に何かあったのかな……?
そう思いながらも編集者さんと打ち合わせのため、準備を始める前にシャワーを浴びる。
そしていつも通りにバスタオル一枚でリビングに向かい、メイクを始めた時。
「へぇー、結構スタイルいいんだネ、なまえ」
うわぁ!
いきなりですかっ!
さっきまでちょっと心配してたのに!
久しぶりに見るカカシは少し疲れの色が見え隠れしていた。
「カカシ、何か疲れてるね」
どうやらカカシは長期の任務についていたらしい。とりあえず無事で何よりだけど。
「なまえ、出掛けるの?」
カカシの問いにメイクをしながら『打ち合わせ』とだけ答える。
チラッとカカシに目をやる。……何、その目?
どうみても行きたい目線だよね?
「……行きたいの?」
待ってましたとばかりにカカシは
「勿論!だってこっちには俺好みの素晴らしい本が沢山あるみたいじゃない!」
……ま、いいか。邪魔しなければと約束させ、打ち合わせの後こっちの世界を案内する事にした。
一通り準備が終わると、カカシは私をまじまじと見る。
「なまえって、ちゃんとした服も持ってたんだネ」
当たり前だっ!
普段のは部屋着だっ!
と、とりあえず一発蹴り入れカカシの服が目に入った。
「カカシこそそれしか持ってないんでしょ?」
蹴られた脇腹をさすりながらシュンとする。
私は同じマンションに住む友人に電話をし、男物の服やら靴を持ってきてもらった。
興味深々な友人をよそに軽くお礼を言いお引き取り願った。
きっと後で質問責めだなと、苦笑しながらカカシを着替えさせる。
おぉ!
カカシ、ナイスだよ!
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