意識
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ゲホッ、ゲホッ!
驚いた。なまえが俺と2つしか違わないだって!?
外見からしたらナルトやサクラと変わらないし、いくらあんな官能小説を書いていたと言っても、二十歳そこそこだろーと勝手に解釈してたわけだけど……。
「何か問題でも?」
ま、この態度のでかさは物語っているけど。
しかしなまえは酒が弱い癖に居酒屋メニューが好きだと言って、さっきからひたすら食べてるのに、何でそんな細いのかね。
なまえを知れば知る程興味が湧いてくる……が、興味は湧いても財布の中身は湧いてこない……。
「なまえ、少しは遠慮ってもんがあるでしょーヨ」
なまえ曰わく、これが男の甲斐性なんだそうだ……。
ほろ酔いのなまえを連れての帰り道、なまえは小さく呟いた。
「忍って、危険なの?」
そうだヨ。いつ何が起こっても不思議じゃない。
「ま、俺は里のエリートだから心配ないけどネ」
と最後に付け足した。
するとなまえは訝しげな目で俺を見上げ、
「エリートねぇ……。じゃあさ、忍者なら水の上とか歩けるの?」
……はぁ。
俺、一応上忍。そんな事アカデミー生でも出来るって……。ま、忍を知らない世界にいた訳だしネ。
そう思いながらもちょっとなまえを驚かせようとして、俺は近くの川の上を歩いて見せた。
「マジで!じゃあさっ!変化とか分身とかは!?」
まーいったネ。
こんなにいいリアクションしてくれるなんて。
分身したりなまえに変化してみたり、簡単に俺が術を見せてあげると、なまえは目を大きく見開き、キラキラさせて俺を見る。
「カカシ!凄いね!」
うん、悪い気はしないネ。
「カカシ、あれもできる?……ほら、ドロンって消えたりするやつ!」
ドロン?
瞬身の術の事?
俺はそう思い、なまえを抱き上げ、素早く印を結んだ。もちろん、行き先は俺の部屋。
そして部屋に着いたなまえは『どこでもドア要らずじゃん』っと訳のわからない事を言いながらとっても嬉しそうだ。
それからなまえに、俺の事や忍の事を聞かれ、二人で話せるだけ話した。
「うわっ、もうこんな時間。そろそろ帰るよ」
帰るっても家は繋がってるんだけどネ。
そして俺はクローゼットに消えて行くなまえを見送った。
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