モテる男はお辛いですか?A

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ゲンマとカカシの部屋に戻って来たのは深夜1時を過ぎた頃。


しかしカカシの姿はまだ無かった。



「カカシ、いつもこんなに遅ぇの?」

「うん、まぁね」



帰って来るとすかさず官能小説を読み出すゲンマが、徐に私に視線を投げた直後にドアが開く音が聞こえた。




「――あっ、帰って来たかも」




玄関が開くと同時にあの花の香り。軽くトラウマになりそうだ。



「ただいま、なまえ。……ゲンマもまだ居てくれてたんだ」


そう言って疲れた顔でソファーに倒れ込むカカシ。いつもこんなんじゃ何にも言えないよ……。



「じゃカカシも帰って来た事だし、俺は帰るな」


そう言って玄関に手を掛けるゲンマに慌てて駆け寄り、心から今日のお礼を言った。



ゲンマは千本を揺らしながら笑い、後ろ手で手を振りながら夜に消えて行く。



それを見えなくなるまで見送り、玄関を閉めた所で急にカカシに抱き締められた。




「なまえ、ちょっとこのままでいさせて……」

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