モテる男はお辛いですか?A

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「なまえ、今日はごめんネ……」



カカシに回された腕に力が籠もる。そんなカカシを振り返り、真っ直ぐに視線を交差させてから言った。



「カカシ、やましい事が無いなら謝らなくていいんだよ?」



今度は私がカカシに腕を回し、しっかりと抱き締める。



「なまえ……」



醜い嫉妬心も渦巻く独占欲も、どこか遠くへ消えて行け……。



「カカシが私の事を好きなの知ってるから」


なんて自信たっぷりに言ってみたり。



カカシは目を細めながら私を抱き締め返してくれて、耳元で『愛してるヨ』って言ってくれる。



うん、カカシがそう言ってくれるなら私は大丈夫だ。



お姫様がなんぼのもんじゃい!たかが大名の娘じゃないか。美人だろうが清楚だろうがなんてこと無い。



何故ならカカシの恋人は私だっ!自信持てー私!


そう思えば自然と口元が緩む私。それを見たカカシは不思議そうに私を覗き込む。



「急にどうしたの?」

「彼女の余裕ってやつ?」

「……俺、なまえのそういう所好きだヨ」



向かい合って二人で吹き出しながら笑っていたけど、これはまだ序章にしか過ぎなかったんだ。

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