モテる男はお辛いですか?B
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それからカカシは帰って来なかった。
ゲンマが受け取った忍鳩には、更紗さんが高熱を出したと書かれていた。
カカシは病人を置いてくる程冷徹な人じゃない。カカシの優しさを知ってるだけにやり切れない。
「……あの姫さんと何があった?」
ゲンマはソファーに仰け反ったまま口を開いた。
「……別に」
「ま、あの箱入り姫さんの事だ。突拍子も無い事言ってお前の逆鱗にでも触れたか?」
「……そんな気のきいた話じゃ無いよ」
蒸し返されたく無いが為に吐いた暴言も、ゲンマは笑って聞いてくれた。
だから甘えてしまったのかな。だから更紗さんの事をゲンマに話せたのかな……。
結局ゲンマに更紗さんとの事を聞いてもらい、話し終わった私は溜め息を吐いた。
「……ちょっと非道かったかな、あれは」
「まぁ、端から見れば男対女だったからな」
ゲンマは冗談で言ったつもりでも、今の私にはこれほどキツい突っ込みは無い。
「謝るべき、だよね」
「そりゃお前じゃ無ぇだろうが」
私を否定しないでくれるのも、私の話を聞いてくれるのも、今側に居てくれるのもカカシじゃない……。
何でなの……。
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