遠回し

(7/7)
俺はなまえの左目にそっと触れた。見えないなまえの左目には、俺の姿が映っている。


なまえの瞳に映っているのは俺だけなんだと思う事は、俺の自惚れなんかじゃ無いよネ?


大切な事は何も言わないなまえなのに、俺に『愛してる』と言ってくれた事も。



「なまえ、抱くヨ?」

「小説のネタにするかもよ?」



そう言って妖しく微笑みながら言葉遊びを楽しんでいるなまえだけど、俺を愛してるなら大人しく抱かれなさいヨ。


俺に抱かれてる時だけは、思う存分女になりなヨ。




突き上げるたびに素直に捩って啼いて、その悦んだ顔で俺の名を呼んでくれればいいんだ。


そうすれば俺は満たされて、なまえは俺のその全てを飲み干してくれればいいんだ。


だから、


「愛してるなら大人しく抱かれなさい」



なまえは目を細めながら、俺の首に腕を絡める。


愛してるから、独り善がりな理由でも許してネ。もっと解り易く、なまえの全身で俺を求めてヨ。


責任持って、壊れるまで抱いてあげるから。

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