閉じられたクローゼット

(2/6)
私が長期休暇なのをいい事に、カカシは休暇中は木の葉にずっと居て欲しいと半泣きで私に縋ってきた。


休暇と言っても仕事はあるのに、『新婚気分を味わいたい』とカカシが無邪気に笑うから、苦笑しつつも了承した。


昼間は任務で殆ど居ないカカシ。そしてカカシの帰りをご飯を用意しながひたすら待つ私。


確かに新婚みたいだ。


ま、有り得ない事だし、それを前提にしてカカシと付き合っている訳だけど。それでもやっぱり「ただいま」と帰ってくるカカシには、「お疲れ様」と言いたくなる。



カカシと擬似新婚生活を続けて一週間。しかし、私は何か引っ掛かりを感じていた。


カカシとは出逢ってから一年も経っていないし、型破りな付き合いで忘れていたけど、これから先、何年もカカシと愛し合ったとしても、カカシとは結婚出来ないんだ……。


別に結婚が全てじゃないし、結婚なんて面倒なものに捕らわれる必要もないけれど、何故かカカシとの付き合いそのものを否定されてる気がした。


「なまえ、何考えてるの?」


カカシの声で我に返る。


「何でも無い。ただ、有り得ないなーって」



カカシは眉間に皺を寄せ、些か不機嫌な顔になった。


「それって俺とのこういう生活が、って事?」


何時になく鋭いカカシに私は驚き、カカシの射抜く様な視線が痛かった。だから私は必死に取り繕ったんだ。


「何て言うか、私の主婦っぷりが……って事?」

.
78/201

ListTopMain

>>Index