閉じられたクローゼット
(3/6)
カカシの眼光に押され、思わず語尾が疑問系になってしまう。
一瞬空気が和らぐが、それでもカカシは訝しげに私を見下ろしながら言った。
「なまえは遠回しだからネ。本当は何なの?」
今日のカカシはいつもと違った。いつもなら直ぐに流してくれるものを、今日はやけに突っついてくる。
「カカシ、何か今日変だよ?」
「変なのはなまえでショ?」
カカシが声を荒げてる。初めてカカシの怒りが私に向けられている。
「何でなの?何でなまえはいつも……」
カカシの目に映っていた怒りが哀色になる。カカシが何を聞きたがっているか解った。しかし口に出せる訳がない。
多分カカシも同じ事を思ってる。だからと言って口にしてしまえば、それを認めるしか無くなってしまいそうだ。
「カカシ……」
駄目だ。やっぱり次の言葉が出て来ない。
私が感じてた引っ掛かり。
それは、いくら愛していても、越えられない現実という壁。
『カカシとは住む世界が違う』
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