閉じられたクローゼット
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覚悟はしていたつもりだった。
なまえの所へ行く度に感じる世界の違い。本来なら出会うことは無かったなまえ。
初めから解っていたのに、愛しているからこそそれが辛い。
なまえの事だから、それに気付いたらきっと別れを切り出されると思ってた。
俺はなまえと一緒に居たかった。
ただそれだけ……。
だからなまえがなるべく気付かない様に、まるで現実から目を逸らせる様に、俺はなまえに会いに行った。けれど、それじゃあ余りにもやり切れない。本当に一緒に居るつもりなら、何れはお互いに乗り越えなくてはならない事だ。
だからなまえの休暇を使って木の葉に来て貰ったんだけど、今にも別れを告げそうななまえに、俺は何も言えなかった。
「私ばっかり楽しててごめんね……」
俺は、何もかも捨ててなまえの所へ行くとも、なまえに何もかも捨ててこっちへ来いとも言えなかった。超現実主義のなまえは困るだけだ。
なまえは何も言わず荷物を纏め、肩を震わせ泣いていた。
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